March, 20, 2015, 東京--三菱電機は、伝送速度100Gbpsの高速光通信で使用される送信用光源デバイスとして、広い温度範囲で動作する「25Gbps光通信用DFBレーザ」を開発した。
今回の開発により、25Gbps光通信用レーザを4つ搭載する100Gbps高速光通信機器の低消費電力化・高性能化・設計簡素化に貢献する。
開発の特長
1.高温動作時でも高光出力を実現し、光通信機器の低消費電力化・高性能化に貢献
・高速応答特性を損なうことなく、発光層に効率良く電流注入できる低容量電流狭窄層を開発
・従来製品に比べ、発光層への電流注入効率を約12%改善し、高温時(+85℃)でも 10mW以上の高い光出力を実現
・高温動作可能によりデバイスの冷却が不要となり、光通信機器の低消費電力化に貢献
・合波時に生じる光損失を補うことができる高光出力の実現により、異なる4波長の25Gbps DFBレーザ光を合波する100Gbps光通信用集積型TOSAの高性能化に寄与
2.広い動作温度範囲で高品質な変調波形を実現し、光通信機器の設計簡素化に貢献
・低容量電流狭窄層の開発とDFBレーザ部分の従来製品比75%縮小により、広い動作温度範囲(-20℃~+85℃)で業界トップレベルの高品質な変調波形(マスクマージン:20%以上)を実現
・レーザ駆動回路設計の調整が容易となり、光通信機器の設計簡素化に貢献