July, 23, 2025, Boston/Geneva--STマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)と、メタサーフェス光学のパイオニアMetalenz(メタレンツ)は、新たなライセンス契約を発表した。
この契約により、STは、300mm半導体と光学部品の製造、テスト、適格性評価を組み合わせたST独自の技術と製造プラットフォームを活用しながら、Metalenz IPを使用して高度なメタサーフェス光学部品を製造する能力を拡大する。
「STマイクロエレクトロニクスは、光学技術と半導体技術の画期的な組み合わせを提供する、市場で唯一のサプライヤである。2022年以降、Metalenz IPを使用して、1億4,000万個をはるかに超えるメタサーフェスオプティクスとFlightSenseモジュールを出荷してきた。Metalenzとの新たなライセンス契約により、コンシューマ、インダストリアル、オートモーティブの各セグメントにおける当社の技術的リーダーシップが強化され、バイオメトリクス、LIDAR、カメラアシストなどのスマートフォンアプリケーションから、ロボティクス、ジェスチャー認識、物体検出まで、新たな機会が可能となる」と、STマイクロエレクトロニクスのイメージング・サブグループのエグゼクティブ・バイスプレジデント/ゼネラル・マネージャーであるAlexandre Balmefrezolは強調した。「当社の300mm半導体ファブで光学技術を処理する当社のユニークなモデルは、高精度、費用対効果、拡張性を確保し、大量生産で複雑なアプリケーションに対する顧客の要求を満たす。」
「STマイクロエレクトロニクスとの契約により、ハーバード大学発祥のメタサーフェスの採用が、市場をリードするコンシューマエレクトロニクスでの採用まで、さらに加速する可能性がある」と、Metalenz共同設立者/CEO、Rob Devlinはコメントしている。「オプティクスの製造から半導体製造への移行を可能にすることで、この契約はセンシングのエコシステムをさらに再定義する可能性を秘めている。3Dセンシングのユースケースが拡大し続けており、市場におけるSTの技術的リーダーシップとIPリーダーシップにより、STとMetalenzは、当社が創出した新興メタサーフェス市場における支配的な勢力としての地位を確固たるものにしている。」
新しいライセンス契約は、2029年までに20億ドルに達すると予測(Yole Group、Optical Metasurfaces、2024年レポート)されるメタサーフェス光学系の市場機会の拡大に対処することを目的としている。これは主に、新興のディスプレイおよびイメージングアプリケーションにおける業界の役割によって推進されている。