March, 9, 2015, Eugene--ライトカウンティング(LightCounting)が発表した「光通信市場予測レポート」によると、市場は2015年に56億ドル、2020年に89億ドルに達する。同社の予測では、100G光トランシーバと関連のコンポーネントが、2015年に10億ドルを超え、2020年には33億ドルに達する見込みだ。
サービスプロバイダによる光ネットワーキングインフラ投資は業界のキャッシュフローの大きな部分を占めるが、ライトカウンティングの見方では、最新光技術導入を加速しているのはWeb 2.0企業である。最先端のネットワーキングインフラは、グーグル(Google)やMicrosoftのような企業に競争力をつけることになるが、こうしたインターネット巨人によるアップグレードのタイミングが2015年およびそれ以降の市場に動揺をもたらす。
ライトカウンティングの推定では、同社のInternet IndexにあるWeb 2.0上位15ベンダが、2015年にサーバ、ネットワーク、その他のインフラに500億ドルを投資する。2014年に380億ドル、2013年には300億ドルだった。一方、通信サービスプロバイダのCAPEX成長率は2014年にわずか2%、2015年は横ばいと見られている。この格差が続くと、ライトカウンティングInternet Index企業のインフラ投資は、5~7年内に通信サービスプロバイダ上位15社の投資額を上回る。
全ての主要な通信サービスプロバイダは、過去5年でFTTHや4G LTEを含むブロードバンドアクセス技術導入に積極投資して、これらのプロジェクトの多くは今では完成域に達しつつある。AT&TのプロジェクトVIPは最終年に入っており、同社は2015年のCAPEXを180億ドルに減らす計画だ。2014年は212億ドルだった。
過去5年、Web 2.0企業も多数のネットワーキングおよびメガデータセンタ導入を完了したが、これらのプロジェクト数は伸び続ける。重要な点は、メガデータセンタ内のサーバ、スイッチ、ルータおよびその他のインタフェースオプティクスのアップグレードサイクルは3年程度と見られていることだ。Web 2.0企業が、ビジネス上の競争優位性を維持するために高速オプティクスを重要要素と見なし続ければ、新しい光技術に対する需要は引き続き堅調である。