March, 17, 2025, 金沢--金沢大学理工研究域地球社会基盤学系のジェンキンズ ロバート准教授、ダイバーシティ推進機構の加藤萌特任助教、国際基幹教育院 GS 教育系の佐藤圭講師は、富山大学学術研究部都市デザイン学系の立石良准教授、佐野晋一教授、京都大学大学院工学研究科の岩井裕正准教授などの研究グループと共同で、水中ドローンを用いた、富山湾南部における「海底地すべり」跡の直接観察に成功し、崩壊堆積物や崩壊面の態様、および生物の生息状況などの実態を明らかにした。
「海底地すべり」は水中で起こる事象であるため、その痕跡を直接観察することは一般に困難で、令和 6 年能登半島地震時に発生した「海底地すべり」の規模や崩壊様式などについての一致した見解は得られていない。
今回の調査では、富山県神通川河口沖合および庄川・小矢部川河口沖合の 2 地域において水中ドローン探査を行い、複数の地点で「海底地すべり」痕跡を直接観察することを目的とした。
この成果は、令和 6 年能登半島地震時の津波や漁業被害の実態解明のほか、今後の対策を検討する上でも有益な情報になると考えられる。
ジェンキンズ ロバート准教授、加藤萌特任助教、佐藤圭講師は古生物学/地球生物学を専門とし、この研究では特に、水中ドローン調査(ジェンキンズ、加藤)および取得した映像データの解析(ジェンキンズ、佐藤)に貢献した。
(詳細は、https://www.kanazawa-u.ac.jp)