December, 18, 2024, New York--マッコーリ大学(Macquarie University)の研究者は、人間の髪の毛ほどの太さの光ファイバを発明したグローバルチームの一員であり、これは1,000万を超える高速家庭用インターネット接続に相当するものを運ぶことができる。
オーストラリア、日本、オランダ、イタリアの研究者チームは、業界標準の光ファイバの速度新記録を樹立し、67kmのファイバで1.7Pbps(NBNブロードバンドインターネット接続の合計速度1,700万相当)を達成した。
このファイバには、それぞれが信号を伝送できる 19 個のコアが含まれており、ファイバ サイズの世界基準を満たしているため、インフラストラクチャを大幅に変更することなく採用できる。また、デジタル処理の使用量が少ないため、伝送ビットあたりに必要な電力が大幅に削減される。
マッコーリ大学の研究者は、19コア光ファイバの作成に不可欠なガラスチップを開発した。
「われわれは、3Dレーザプリンティング技術によって導波パターンがエッチングされたコンパクトなガラスチップを作成した。これにより、ファイバの19個の個々のコアに信号を同時に供給でき、均一な低損失が得られる。他のアプローチでは、コアの数が限られているため、光が失われすぎて伝送システムの効率が低下する」と、マッコーリー大学工学部のDr Simon Grossはコメントしている
「光ファイバ技術における日本のリーダーたちと協力できることは、とてもエキサイティングだ。この技術が5~10年以内に海底ケーブルで見られるようになることを願っている。」
このチームに参加したもう一人の研究者、マッコーリー大学数理物理科学部のMichael Withford教授は、光ファイバ技術におけるこのブレークスルーは広範囲にわたる意味を持つと考えている。
「この光チップは、マッコーリ大学での数十年にわたる光学の研究をベースにしている」(Withford)。
「基礎となる特許技術は、遠くの星を周回する惑星の発見、病気の検出、さらには下水管の損傷の特定など、多くのアプリケーションがある。」
このファイバは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と住友電気工業株式会社(SEI)が開発し、オランダのアイントホーフェン工科大学(TU/e)、イタリアのラクイラ大学(University of L’Aquila)、シドニーのマッコーリ大学と共同で行われた。
(詳細は、https://lighthouse.mq.edu.au/)