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“さっぽろ雪まつり”の8K非圧縮映像を100GでIPマルチキャスト

February, 9, 2015, 東京--NICTは、現在開催されている“さっぽろ雪まつり”の8K/4K映像を用いて、30を超える産学関係者との連携によるNICT主催の実証実験として、8K非圧縮映像の超広帯域IPマルチキャスト伝送実験に世界で初めて成功した。
 これは、昨年から稼働を開始したJGN-X の100Gbpsネットワーク上に構築された広帯域の仮想化ネットワークを活用した実証実験。昨年成功した100Gbps回線上での8K非圧縮伝送検証実験の更なる発展事例となる。
 NICTでは、新世代ネットワークの実現等に向けた研究開発用テストベッドネットワーク「JGN-X」を構築、運用している。今回は、昨年成功した8K非圧縮伝送実験の成果を生かし、実証実験を行った。

実験概要
・JGN-Xの100Gbps基幹回線を活用し、東京~大阪~北陸間で、8K映像及び4K映像の非圧縮データを複数拠点へIPマルチキャストにて伝送できる仕組みを構築。さっぽろ雪まつり会場にて撮影した高解像度映像などを国内の複数拠点へHD圧縮(30Mbps)、4K、8K非圧縮(24Gbps)をそれぞれIPマルチキャストネットワーク上で伝送する実験を神奈川工科大学ほかと共同で実施し、正確な制御性能を実証した。
・100Gbps回線上での複数仮想回線の安定的な運用を目指し、100Gbpsネットワークの高精細・選択的なモニタリングを実施する仕組みを構築している。昨年は、100Gbps回線から10Gbpsを選択し解析する実験に成功。今回は、更なる構成の改良により、最大40Gbpsの選択・解析を実現した。これにより、非圧縮8K映像のような10Gbpsを超える大容量通信と制御パケットを同時に高精度に監視することができるようになり、また、問題発生時の詳細な分析が可能となる。