ECOFAPプロジェクト、革の廃棄物から3Dプリント素材を開発

December, 3, 2024, La Rioja--AIMPLAS、Pikolinos、Evatalking、およびラ・リオハのFootwear Technology Centreは、リサイクルされた天然皮革をベースにした新しい3Dプリント材料を開発するためにECOFAP Projectに取り組んでいる。

Valenciaコミュニティは、スペインの靴の65%を生産しており、これは年間約7,000万足に相当する。履物工場が皮革の端材として排出する廃棄物だけでも、年間3,500トンにのぼると推定されている。
多様なリサイクル手法があるが、履物などの複雑な廃棄物への適用は、接着剤やインクなどの物質の存在など、様々な理由で容易ではない。この廃棄物はリサイクルできず、リサイクルされたとしても、結果として生じるリサイクル材料は低品質である。

この問題を解決するために、AIMPLAS、プラスチック技術センタ、Pikolinos、Evatalking、およびラリオハのフットウェアテクノロジーセンター(CTCR)は、リサイクルされた天然皮革をベースにした新しい3Dプリント材料を開発するためにECOFAPプロジェクトに取り組んでいる。目的は、ファッション、テキスタイル、フットウェアの様々なコンポーネントに使用できるようにするためである。具体的には、このプロジェクトは、履物業界からなめし革の廃棄物を回収し、FDM 3Dプリンティングを使用してソールとヒールを製造するための新しい材料を作成することに焦点を当てている。したがって、この研究プロジェクトは、履物業界からの廃棄物を回収して新製品の開発に再利用できるため、業界の環境への影響とCO2排出量を削減するため、循環型経済の概念に組み込まれている。

靴の製造に適用される3Dプリンティングは、カスタマイズを特徴とする市場であるフットウェア業界で最も成長の可能性を秘めた技術の1つである。さらに、リサイクルと再利用への取り組みは、業界でますます重要になっている。

ECOFAPは、靴工場で発生する廃棄物が通常埋め立て地に送られることを考えると、履物の製造における革の端材のリサイクルの問題を解決することを目的としている。しかし、そのほとんどすべてをリサイクルして他の産業の用途に使用でき、資源を大幅に節約し、環境への影響はほとんど発生しない。

微粉化皮革を得る新技術
ECOFAPコンソーシアムが直面している課題は、皮革端材の粒径を10µmに小さくし、副原料として後処理できるようにすることである。目標は、様々な割合の微粉化皮革を、機械的特性が革を扱うための履物に適した多様なポリマと組み合わせて、3Dプリンティングのフィラメントとして使用できるようにすることである。粒子サイズを10µm未満に縮小することは、弾性繊維(コラーゲン)で構成された材料を粉砕することが難しいため、厳しい作業である。