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川崎重工業、CHS社とヘリコプタ用救助支援システム「HeROSS」を共同開発

October, 31, 2024, 京都--島津製作所は、川崎重工業株式会社、セントラルヘリコプターサービス株式会社とともにヘリコプタ用救助支援システム「HeROSS」を開発した。
島津製作所は同システム向けに情報表示装置ヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ(HMD)および障害物情報生成装置(主計算機)を提供した。「HeROSS」はレーザレーダー(LiDAR)で機外全周の障害物情報を検知および監視カメラで死角となりやすい後方・下方の映像を取得し、タブレットまたはHMDに表示することで乗組員に注意喚起する、最新型ヘリコプター「H145//BK117D-3」向けの任意装備品。今年9月18日に川崎重工業が国土交通省航空局から「BK117 D-3」の追加型式設計証明(STC)の承認を取得した。「2024国際航空宇宙展」にて、「HeROSS」は川崎重工業のブースで紹介、「HeROSS」専用HMDは島津製作所のブースで展示した。

ヘリコプターがホバリングして救助活動を実施する際、森林・山岳地帯などでは周辺の障害物に接近することがある。「HeROSS」が機体周囲の障害物情報を表示することにより、乗組員の監視業務の負担を減らして、安全かつ確実な救助任務の実行に貢献する。航空機用HMDは、速度・高度などの情報を遠方の景色に重ねてディスプレイに表示する装置。島津製作所はこれまで戦闘機、輸送機、偵察機、訓練機など自衛隊のほぼすべての航空機にHMDやHUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)を提供してきたが、ヘリコプター用HMDは防衛事業・民間航空機事業を通じて初めてとなる。

島津製作所は1936年より航空機器の関連部品を手掛けており、1957年発足の航空機器事業部は「安心・安全な社会の実現に貢献する事業」を標榜している。長らく防衛省・自衛隊向けに製造してきたHMDについては引き続き研究開発を重ねて、「空飛ぶクルマ」を含めた民間向けの需要を開拓していく。
(詳細は、https://www.shimadzu.co.jp)