October, 25, 2024, 京都--気候変動や人口増加の影響により、農業では効率的な資源管理と生産性向上が急務となっている。こうした背景から、スマート農業が注目されており、特に遠隔で植物の状態を把握できる技術が求められている。
京都大学、上妻馨梨農学研究科助教(研究当時:東北大学助教)、宮本浩一郎 東北大学准教授は、植物の健康状態を遠隔からスマートフォンなどの端末で確認できる新しい小型センサを考案・開発した。このセンサは植物の葉の裏側に取り付けることで、太陽光を遮ることなく、葉の生理応答を正確に測定することができる。測定データはオンラインストレージで共有され、遠隔かつリアルタイムにモニタリングが可能である。また、葉色やクロロフィル含量、環境ストレスの検出も可能で、長期連続および多点同時測定システムの実現への道を拓く。この小型センサはわずか数千円で作製可能で、農業分野などへの活用が期待される。
研究成果は、2024年9月24日に、国際学術誌「Sensing and Bio-Sensing Research」に掲載された。
(詳細は、https://www.kyoto-u.ac.jp)