January, 22, 2015, Mercerville--プリンストンオプトロニクス(Princeton Optronics Inc)は、グーグルのAdvanced Technology and Projects(ATAP)グループとの協働を発表した。ATAPグループは、コンパクトなモバイルイメージングシステムの開発・展開に取り組んでおり、同システムのユーザは環境との間で3D情報をやりとりできるようになる。
グーグルATAPのJohnny Lee氏をリーダーとするプロジェクト・タンゴ(Project Tango)について、同氏はYouTubeで、「われわれは3D世界に住んでいる物理的な存在である。しかし現状のモバイル機器は、物理的な世界はスクリーンの境界までと仮定している。われわれの目標は、モバイル機器が空間と動きを人間の尺度で理解できるようにすることだ」とコメントしている。
Tangoシステムの重要コンポーネントは、システムが見ることができる3D空間の強化と拡張に寄与する照明光源。業界最高の変換効率、低スペクルのプリンストンオプトロニクスのVCSELアレイが3Dアプリケーション向けに適した照明デバイスである。また、従来の半導体加工を用いて量産し、表面実装できることはVCSELアレイが、量産コンシューマエレクトロニクス用途に最適であることを意味する。プリンストンオプトロニクスは先頃、照明用途表面実装VCSELで2件の特許の認可を受けており、同社はこの市場で独自の地位を確立した。アレイは量産アプリケーション向けに多様な構成でパッケージでき、LEDと極めて似通っている。VCSELアレイは最高80℃で高信頼動作が可能であり、気密封止は不要であるので、パッケージングコスト削減に寄与する。チップサイズは、0.1~25㎜2、出力は数mW~数100W。また、光学系をパッケージに付加して、ユーザの照明システムのビームハンドリングで選択の幅を広げることができる。サンプルデバイスは提供可能になっており、850/860nm、その他650~1100nmの波長域で選択できる。他の波長は、顧客の要求にしたがい製造可能。