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絆創膏のようなマイクロレーザ装置、汗中のグルコースレベルを正確に測定

July, 26, 2024, Singapore--シンガポール国立大学(NTU)の科学者たちは、健康か病気かを示す身体の「バイオマーカー」を汗から測定する「バンドエイド」、すなわち絆創膏を開発し、患者が自分の健康状態を監視するための新しい非侵襲的で効果的な方法への道を切り開いた。

人間の汗には、様々な健康状態を示すグルコース、乳酸、尿素などのバイオマーカーが含まれており、非侵襲的で痛みのない方法で収集できるため、毎日のモニタリングに理想的であると、電気電子工学部(EEE)のNTU研究者チームは説明している。

糖尿病患者は通常、血糖値を自己監視するために侵襲的な指先穿刺器具を使用する。患者は、指を穿刺してストリップに少量の血液をつけてから、ポータブル血糖測定器に挿入して測定する必要がある。代替案はセンサベースの監視デバイスだが、高価で硬く、長期間にわたって患者の皮膚に取り付ける必要がある。

マイクロレーザを液晶液滴に封入し、その液体を柔らかいハイドロゲルフィルムに埋め込むことで、NTUのチームは、数分以内に高精度のバイオマーカー測定値を提供できる絆創膏のような、コンパクトで柔軟な光ベースのセンシングデバイスを作成した。
(詳細は、https://www.ntu.edu.sg/)