July, 5, 2024, Redwood City--Dell’Oro Groupが最近発表したレポートによると、データセンタ物理インフラストラクチャ(DCPI)の収益成長率は、1Q 2024に1桁台半ばに鈍化し、加速されたコンピューティングインフラストラクチャとAIワークロードをサポートするための設計シフトが実現するまでにさらに時間が必要である。
「予測どおりに、1Q 2024のDCPI収益の伸びは鈍化した。これは、AIワークロードに関連するデプロイが実現するまでにより多くの時間が必要であり、程度は低いものの、季節外れの好調な1Q 2023と比較するのは難しいためである」と、Dell’Oro GroupのリサーチディレクタLucas Beranは話している。さらに同氏は、「ポジティブな点として、AI関連のDCPI導入のパイプラインは成長を続けており、2022年のサプライチェーンの制約時に見られたレベルを上回ったベンダのバックログが証明している。この需要を満たすのは時間の問題である。
「このDCPIの成長のタイミングには、AIに関連する多くの要因が影響している。ベンダの製造拡大、データセンタの建設、電力供給のすべてが揃う必要がある。さらに、平均の3〜5倍のラック電力密度に対応し、液冷を組み込み、AIトレーニングの負荷変動を管理するための新しいデータセンタ設計は、すべて現在取り組んでいる新しい課題である。それらが克服されれば、非常に有意義な形で成長が実現することを期待している」と続けた。
1Q 2024データセンタ物理インフラストラクチャ四半期レポートのその他のハイライト:
・Eaton、Modine、Schneider Electricが市場シェアを伸ばし、Vertivがシェアを失った。
・売上高の伸びは広範囲に及んだが、北米は他のすべての地域をわずかに上回った。中国のDCPI市場は唯一減少した地域だったが、来四半期には成長に戻ると予想されている。
・ハードウェアの売上成長は、AIワークロードの配電要件の高まりにより、2桁成長を遂げた唯一の市場セグメントであるファシリティ配電を除いて、大幅に鈍化した。熱管理の成長は、一部のコロケーションエンドユーザが最近出荷された機器をまだ導入しているため、著しく鈍化した。
・今後については、2024年のDCPI市場は、若干の上方修正の後、2桁の収益成長を予測。これは、AIワークロードに関連する物理インフラストラクチャの展開が具体化し始める下半期に重くのしかかると予想している。
(詳細は、https://www.delloro.com/)