ノキアがインフィネラを23億ドルで買収

July, 4, 2024, Espoo/San Jose--Nokiaと、革新的なオープン光ネットワークソリューションと高度な光半導体のグローバルサプライヤであるInfineraは、ノキアがインフィネラ社を1株当たり6.65ドルまたは企業価値23億ドルで買収する正式契約を発表した。
この取引は、2024年6月26日終値時点のインフィネラの株価に28%のプレミアムを、直近180日間の出来高加重平均価格(VWAP)に37%のプレミアムを付与。対価の少なくとも70%は現金で支払われ、インフィネラの株主は、ノキアのADSの形で総対価の最大30%を受け取ることを選択できる。ノキアの取締役会は、この取引による希薄化を相殺するために、ノキアの自社株買いプログラムを増額し、加速させることを約束した。

ノキアとインフィネラは、合併によって規模と収益性を向上させ、統合後の事業が顧客に利益をもたらす新製品やソリューションの開発を加速させる大きな機会を見出している。この取引はノキアの戦略と強く一致しており、光学分野での同社の技術的リーダーシップを強化し、市場で最も急速に成長しているセグメントであるWebスケールの顧客への露出を増やすことが期待されている。

ノキアは、この取引には説得力のある財務的および戦略的メリットがあると考えている。インフィネラとの合併により、ノキアの光ネットワーク事業における営業利益率2桁への道のりが加速すると予測されている。ノキアは、2027年までに2億ユーロの純比較可能な営業利益シナジーを達成することを目標としている。この取引は、最近発表された海底ネットワークの売却とともに、固定ネットワーク、IPネットワーク、光ネットワークの3つの強力な柱に基づいて構築された再形成されたネットワークインフラストラクチャを作成する。ノキアは、ネットワークインフラ事業全体で1桁台半ばのオーガニック成長を目標とし、営業利益率を10代半ばから後半の水準に改善することを目標としている。

この取引により、取引完了後初年度のノキアのEPSは10%以上増加し、2027年までに10%以上のEPS増加が見込まれ、投下資本利益率(RoIC)はノキアの加重平均資本コスト(WACC)を優に上回っている。

ノキアの社長兼最高経営責任者(CEO)、Pekka Lundmarkは、「2021年、当社は競争力の向上を目的として、光ネットワークへの有機的投資を増やした。この決断が功を奏し、顧客認知度の向上、売上の力強い成長、収益性の向上を実現した。今こそ、光ネットワークにおけるノキアの規模をさらに拡大するために、説得力のある無機質な一歩を踏み出すのにふさわしい時期であると考えている。統合された事業は、高度に補完的な顧客、地理的、および技術のプロファイルを考慮すると、強力な戦略的適合性を持っている。EPSを10%以上増やす機会があり、株主にとって大きな価値を生み出すと信じている」とコメントしている。

ノキアのネットワーク・インフラストラクチャ担当プレジデント、Federico Guillénは、「今日、ネットワーク・インフラストラクチャーは、最先端の技術革新と顧客重視に基づいて構築された、固定アクセス、光、IPネットワークの各領域にわたる独自のポートフォリオを提供している。この買収により、当社の事業の光学的柱がさらに強化され、すべてのターゲット顧客セグメントで成長機会が拡大し、営業利益率が向上する。この2つの有能で献身的なチームを結集できることを非常に嬉しく思う。それとは別に、われわれは長い間、お互いを競争相手として尊重してきた。一緒になれば、組み合わせの論理は魅力的である」と話している。

インフィネラのDavid Heard最高経営責任者(CEO)は「われわれは、この統合が世界中の顧客にもたらす価値に本当に興奮している。ノキアは優れたパートナーであり、通信ネットワーク、データセンタ間アプリケーション、そしてデータセンタ内において、光がこれまで以上に重要になっている時代に、イノベーションのペースを設定し、急速に変化する顧客ニーズに対応するための規模とリソースを共に持つことができると信じている。この組み合わせにより、当社の垂直統合型光半導体技術がさらに活用される。さらに、当社のステークホルダは、光ネットワークソリューションのグローバルリーダーのプラス面に参加する機会を得る」とコメントしている。

(詳細は、https://www.nokia.com/)