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プラズマ照射で腱の治癒を促進-次世代型腱再生医療-

June, 14, 2024, 大阪市--アキレス腱は、人間の体内で最も大きく強靭な靭帯である。アキレス腱断裂は、30歳から40歳代のスポーツ愛好家に多く起こり、装具固定などの安静加療の期間が長く、スポーツ復帰や職場復帰に時間がかかってしまう。

大阪公立大学大学院医学研究科 整形外科学の中澤 克優大学院生(大阪市立大学大学院医学研究科 博士課程4年)、豊田 宏光准教授、中村 博亮教授、同大学院工学研究科 医工・生命工学教育研究センターの 呉 準席教授らの共同研究グループは、断裂した腱が修復する(腱がくっつく)までの日数を短縮できる治療法として、低温大気圧プラズマに注目した。
アキレス腱断裂ラットモデルを作製し、低温大気圧プラズマを生体に直接照射した。その結果、プラズマ照射した群は、照射していない群(コントロール群)と比べて早期に腱の再生が促進し強度が向上していることが確認できた。また、アキレス腱のコラーゲンの質が改善していることも明らかになった。現在行われている腱の治療と組み合わせることで、より確実な腱再生や治療期間短縮への貢献が期待される。

研究成果は、2024年5月14日、国際科学誌「PLOS ONE」にオンライン掲載された。
(詳細は、https://www.omu.ac.jp