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水空合体ドローンを用いて、遠隔での橋脚水中点検に成功

April, 4, 2024, 東京--KDDIスマートドローン株式会社(KDDIスマートドローン)、株式会社KDDI総合研究所(KDDI総合研究所)、株式会社プロドローン(プロドローン)は、2024年3月5日、新たに共同開発した水空合体ドローン新型機で、未来のサステナブルな都市を実現する東京都「東京ベイeSGプロジェクト」にて、東京湾・中防大橋での、モバイル通信を用いた遠隔での橋脚水中点検に成功した。

水空合体ドローンは、空中ドローンと水中ドローンが合体し、モバイル通信による遠隔操作で、空を飛び水に潜ることができる世界初のドローン。音響測位装置により、衛星利用測位システム(GPS)が使えない水中でもドローンの位置情報が分かる。
新型機は、水中ドローンをプロドローンにて開発し、水中維持機能などのカスタマイズ開発ができるようになったほか、音響測位装置を改良し、揺れや流れのある実海域でも安定して水中の位置を把握しながら、点検ができるようになった。また、タブレット1つで、空中・水上・水中カメラの映像・情報を確認できるようになり、少人数での運用により、効率的に点検を行えるようになった。

橋脚は全国に73万橋梁ある。2030年にはその55%が築50年以上となり、その点検効率化が大きな課題となっている。特に橋脚水中部の点検は、船を出し、ダイバーで点検する必要があるため、点検実施率が低く、より安全で効率的な点検手法が求められている。

今回の実証にて、船を出さずに遠隔で陸から橋脚水中部分の点検が水空合体ドローンでできることが確認できた。2024年度には、同東京都「東京ベイeSGプロジェクト」にて、サステナブルな社会インフラ管理のDXに向け、社会実装に向けた実用化実証をおこなっていく。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp