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前方励起ラマンユニットを用いた双方向励起ラマン増幅によるC+Lバンド800 Gbps伝送信号光の品質を向上

April, 4, 2024, 東京--古河電気工業株式会社は、前方励起ラマンユニットを用いた光伝送システムにおけるC+Lバンド 800Gbpsの伝送信号光の品質を向上させた。

前方励起ラマンユニットの増幅帯域をCバンドのみからC+Lバンドに拡張し、C+Lバンドにおいて150kmの標準伝送用光ファイバに次世代の通信速度である800Gbps(100Gbaud偏波多重16QAM)信号光を伝搬させ、出力信号光の品質を測定した。前方励起ラマンユニットを用いる双方向励起ラマン増幅を適用した信号光の品質を示すQ値は、標準の入力パワー0 dBm/chにおいて、後方励起ラマン増幅を適用した場合より0.5dB、標準の光増幅器(EDFA: Erbium Doped Fiber Amplifier)を適用した場合より1.0dB大きく、信号品質の向上を確認した。これにより、伝送距離が同一の場合、より大容量な情報を伝送できるようになるため、前方励起ラマンユニットを用いる双方向励起ラマン増幅は、近年の光ファイバ通信システムの課題である、伝送容量の拡大に寄与する。

研究成果は、2024年3月24日~28日に米国・サンディエゴで開催されるOFC 2024で、報告した。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp