March, 27, 2024, 東京--古河電気工業株式会社は、高出力低消費電力駆動のラマン増幅器用励起光源において、ラマン増幅器用デュアルポート励起光源の高性能化に成功した。
古河電気工業は、ラマン増幅器用デュアルポート励起光源について、2ポートから異なる波長の光スペクトル特性と500mWの均一な光出力特性を確認し、高性能化に成功した。これにより、2ポートの波長と光出力を自由に選択することが可能となり、ラマン増幅器の設計における柔軟性を高めた。また、高出力励起光源が省スペース化されることから、ラマン増幅器およびシステム全体の小型化にも貢献する。
この開発の成功にあたっては、25年以上培ってきたInP系光半導体材料を用いた光半導体プロセス技術と高精度のファイバ結合技術の活用に加え、同社独自の低損失・高効率動作の半導体レーザ素子構造を採用した(特許取得済み)。
古河電工は、本年3月26日~28日に米国・サンディエゴで開催されるOFC 2024で同製品を展示し(OFS Fitel, LLCブース内・ブース番号2041)、同年7月よりサンプル出荷、2025年度上期に量産を開始する予定である。
上記開発は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「Beyond 5G超高速・大容量ネットワークを実現する帯域拡張光ノード技術の研究開発」(基幹課題045)により得られた成果の一部を用いたものである。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)