February, 7, 2024, Austin--世界有数の量子情報企業Infleqtionは、SiNoptiq Inc.とMorton Photonics Inc.の2つの統合シリコンフォトニクス(SiPh)企業の買収を発表した。これらの買収により、Infleqtionは、センサや量子コンピュータなどの量子製品の商業化、量子サプライチェーン全体の強化、大規模な量子製造の実現に不可欠な、レーザとフォトニックおよび原子システムのチップスケール統合計画を加速することができる。
「量子技術をラボから顧客の手に届けるには、製造とサプライチェーン全体の両方で規模に重点を置く必要がある。これらの買収により、防衛などの重要分野やビジネスクリティカルなエンタープライズ展開に必要な規模と回復力を備えた、価値の高い量子ソリューションを提供する当社の能力が強化される。これは、Infleqtionが量子ソリューションの商業化に向けて業界をリードしていることを示すもう一つの素晴らしい例である」と、InfleqtionのCEO、Scott Farisは話している。
量子技術のサプライチェーンは、特に米国では、サプライヤの数が少なく、商業製造能力が不足しているため、歴史的に制限されてきた。Infleqtionの買収と、いずれも重要な量子コンポーネントを製造しているSiNoptiqおよびMorton Photonicsへの継続的な投資は、これらの必要なフォトニクスおよびレーザ技術の研究開発から大規模な商業生産への移行を加速させる。
SiNoptiqは、超低損失窒化ケイ素(SiN)プラットフォームにより、世界をリードするフォトニクス性能を提供することを専門としている。窒化ケイ素は、量子アプリケーションの重要な基盤プラットフォームであり、高性能フォトニックレーザと、可視光から中赤外までの量子ソリューションへのフォトニクスの応用を可能にする。この契約に基づき、SiNoptiqの社長/CEO、Dr. Dan Blumenthalは、チーフフォトニクスアーキテクトとしてInfleqtionに加わる。また、UC Santa Barbaraの電気・コンピュータ工学の特別教授およびテラビット光イーサネットセンタ(Terabit Optical Ethernet Center)所長として、超低損失フォトニック集積と原子、量子、光通信システムの集積化を専門としている。Dr. Blumenthalは、豊富な知的財産ポートフォリオを保有し、この分野に多大な貢献をしており、全米発明家アカデミーへの選出や、2020年オプティカ・ソサエティ2020年C.E.K.ミーズ・メダルの受賞者など、数多くのフェローシップや賞を通じて認められている。
「われわれは共に、高性能レーザとフォトニクスの統合を進める上で達成可能なことの商業的限界を押し広げ、量子イノベーションと商業化の最前線におけるInfleqtionの地位を確固たるものにしていく」(Dr. Blumenthal)。
(詳細は、https://www.infleqtion.com)