December, 15, 2023, Frankfurt--日本は2024年、トラックドライバーの新たな時間外労働規制が施行され、人手不足の影響に直面している。これは「2024年問題」と呼ばれており、その潜在的な混乱には技術的な支援が必要である。世界一のロボット製造国は、物流上の問題だけでなく、新しい労働時間法が引き起こす幅広い業界の課題にも対応する自動化戦略を開発している。
「政府による時間外労働の上限は、従業員の労働条件を改善するための重要なステップである。産業用ロボットとサービスロボットは、自動化のための優れたソリューションを提供する。ロボットは、汚れた、退屈で危険な作業から労働者を解放し、生産性のギャップを埋めるのに役立つ」と、国際ロボット連盟(International Federation of Robotics)の伊藤隆之VPは話している。
ロボットによる貨物の積み下ろし
日本の大型トラック運転手の年間平均労働時間は2,568時間で、全職種の全国平均より444時間長いことが労働省のデータで明らかになった。トラックや倉庫への貨物の出し入れは、トラックドライバーにとって最も時間のかかる作業の1つ。輸送・物流における移動ロボットソリューションが役立つ。トラック運転手が貨物の積み下ろしから解放されることで、1日のシフト中の労働時間を最大25%節約できる。また、ロボットは、ピッキングや梱包などの反復作業を自動化することで、注文処理のエラーを減らすのにも役立つ。
ロボットが倉庫保管をスピードアップ
現在使用されている倉庫ロボットは、小型の自律移動ロボットから大規模な自動保管・出庫システムまで多岐にわたる。それらを使用すると、商品の移動に必要な時間が短縮され、人間の労働者を危険にさらすことなく、重い荷物や危険物を扱うことができる。
プロフェッショナルサービスロボットが活況
輸送と物流におけるロボットの利点は、最新の統計によって実証されている:世界規模では、他のどの機能よりも多くのプロフェッショナルサービスロボットが商品や貨物の輸送用に製造されている。IFRの報告によると、2022年の全世界での販売台数は44%増の8万6000台以上。
未来の職場
「時間外労働の規制や人口動態の変化により、日本経済の多くの部門で自動化技術の導入が必要になる。トラック輸送業界の課題は、ロボット工学と自動化が未来の職場に適切なソリューションを提供することを示す好例である」(伊藤氏)。
(詳細は、https://ifr.org)