November, 27, 2014, Leon--スペインのレオンで、エリアバレイ(Eria Valley)の植生と農作物の下に隠されて、2000年前のローマ人による金鉱採掘網、貴重な金属鉱山に水を転流させる河川切り回しなど、複雑な水理作業のネットワークがある。これは、航空機搭載レーザ遠隔検出システムでサラマンカ大学(University of Salamanca)が発見した。
レオンのラスメドゥラス(Las Médulas)は、ローマ帝国最大の露天掘り金鉱と考えられているが、この金属の探索は南東からエリカ河谷まで何kmも広がった。航空機搭載LIDARレーザシステムを使用して、古代の採鉱作業、BC 1世紀に金を取り出すためにローマ人が使った複雑な水圧システムが発見された。
専門家は、水運や貯水システムはすでに北アフリカに存在したものをコピーしたと見ており、このようなシステムはエジプト人が何世紀も前に使用していた。用いた方法の詳細は、一部が文献に見られる。例えば、ヒスパニアで採鉱監督を担当したローマの代官、ガイウスプリニウス・セクンドゥスの文献にある。
研究者は、「本当の発見者はLIDAR技術である」と強調している。「従来の航空写真と異なり、この航空機搭載レーザ検出システムは植被やよく耕された耕地の下の考古学的遺物を可視化してくれる」。
LIDARは、レーザセンサで構成されており、GPS地上局が提供する地理的参照図によって航空機や無人機から地上をスキャンする。取得データは点群で表され、これはソフトウエアで処理して地図製作モデルを構成する。ここでは、旧い貯水池や水路のような形状が特定される。
この技術は、北極の遠ざかる氷と海の構成を分析するために1960年代にNASAが開発した。それ以来、地形図、地籍図、地質学、考古学などに利用が拡大している。スペイン、エリア谷のローマ人採鉱の研究はLIDARで行った「地球考古学」の初めてのケースとなる。