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超低遅延ネットワークキャンパスの実験を開始

November, 21, 2023, 東京--慶應義塾大学と古河電気工業株式会社(古河電工)は、総務省「グリーン社会に資する先端光伝送技術の研究開発」プロジェクトの一環として、空孔コアファイバケーブルを慶應義塾大学新川崎タウンキャンパス内の「慶應義塾大学未来光ネットワークオープン研究センター」に敷設し、複数のビル間を結ぶ超低遅延ネットワークキャンパスの実験を開始した。
これにより、世界で初めて慶應義塾大学内外のエンジニア達が実用に近い環境で空孔コアファイバの実験をできる施設が完成した。

敷設された空孔コアファイバは古河電工グループのOFS研究所が、世界で初めて実用化の大きな課題であった従来の光ファイバとの互換性の問題を解決し、かつ実用に近いレベルでケーブル化したものである。これにより同センターの超低遅延ネットワークキャンパスでの通信速度は従来の約1.5倍となり、世界で初めて実用に近い環境で、世界中の研究者達が空孔コアファイバを用いたこれらのアプリケーション実験も行えるネットワークを構築した。慶應義塾大学は、この超低遅延ネットワークを使い、複数のコンピュータリソースをタイトに結合したリソースプール実験、さらには、Local5Gと組み合わせたネットワークコントロール型自動運転、感覚通信であるリアルハプティックス等の超低遅延性の応用実験を、また、古河電工は、同センターにおいて経時安定性や環境安定性なども含めて実際に敷設された空孔コアファイバケーブルの特性を評価し、同ケーブルの実用化を推進する予定である。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)