スーパーライト・フォトニクス、世界初の可搬ワイドバンドレーザ

November, 2, 2023, Enschede--SuperLight Photonicsは、初の革新的なポータブル広帯域レーザ、SLP-1000を発売した。その高品質で滑らかで広いスペクトル出力は、産業用や医療用イメージングアプリケーション、および分光法のダイナミックな世界に比類のない光源を提供する。

スーパーコンティニューム・レーザは広帯域レーザとも呼ばれ、高いコヒーレンスと低ノイズを維持しながら、広大な帯域幅を提供する。しかし、今日の産業用ソリューションは大型で重く、環境への堅牢性が限られており、高電力を必要とする。さらに、それらは広い色の帯域幅を提供するが、通常、支配的な色が際立っている。残りの色は非常に低い相対的なパワーレベルにある。基本的に、それらは技術的に「広帯域」である。

新しいSuperLight Photonics SLP-1000は、コンパクトでバッテリ駆動のロバストな設計の業界初のポータブル広帯域レーザであり、重量はわずか900グラム、フォームファクタは1リットル未満である。

SLP-1000は、PAD(Patterned Alternating Dispersion)に基づいており、近赤外(NIR)帯域で高品質でコヒーレントで安定したスペクトル出力(400nm@-3dB、1500nm@-20dB)を100MHzの繰り返し周波数で提供し、パルス幅は約20fs。これは、高精度フォトニクス計測用機器のグローバルサプライヤであるMenlo Systemsのシードレーザを統合している。レーザ出力にはThorlabs互換ねじ山(SM05)が装備されており、フォトニクスレーザ機器の世界的な設計・製造会社であるThorlabsの他の製品とシームレスに統合されている。

SLP-1000で達成された約20fsの短パルス幅も、高効率のSCジェネレータの利点を証明している。代替製品と比較して、これらのデバイスの入力ではより低いパルスエネルギーを使用できる。したがって、増幅に必要なパルスの広がり、増幅段からのノイズ、および追加の光学部品を排除することができる。SLP-1000は、第3高調波表面イメージングや過渡吸収分光法などのアプリケーション分野に高品質の非線形パルス圧縮を提供する。

SuperLight Photonicsの先見の明のある創始者、CTO、Haider Ziaは、「SLP-1000は、わたしTwente大学在職中に火がついたアイデアの閃きから、工業製品実現への進展の結果である。ポータブルで高品質な広帯域レーザに対する業界の需要は10年以上に及び、今日、われわれはその要求に誇りを持って応えている」とコメントしている。

冒険はまだ始まったばかりである。11月7日、8日にEindhovenで開催されるPIC Summit Europeフォトニクスイベントでの製品発表に対する市場の反応を期待している。