October, 19, 2023, 東京--東京工業大学は、株式会社EX-Fusionと、レーザ核融合商用炉実現に向けた発電用液体金属デバイスの高度化に関する研究を行う「EX-Fusion liquid metal 協働研究拠点」を設立し、10月11日に調印式を行った。
この「EX-Fusion liquid metal 協働研究拠点」は、東京工業大学オープンイノベーション機構の支援のもとに設置され、今後の研究マネジメント、知財戦略、事業化までを支援し、拠点で開発された研究成果の社会実装を目指す。
商用炉の液体金属燃料増殖ブランケットの運転に必要とされる高純度の液体リチウム鉛燃料増殖材の大量合成技術を、東工大の技術的蓄積により高度化する。また、液体金属技術を応用したレーザ照射システムの最終光学系を開発する。こうした技術を結集して、レーザ核融合炉のエネルギー変換と発電性能を評価しうるブランケットモックアップループの詳細な設計を行う。
さらに、この共同研究により得られた知見と液体金属技術群は、深宇宙探索用の低融点金属ミラー、海水淡水化や環境浄化技術など、核融合にとどまらない多様な応用分野での利用が期待される。東工大は、EX-Fusionとこのような広範な技術応用にも共同で取り組み、技術の社会的実装を最大限に推進していく。
(詳細は、https://www.titech.ac.jp)