October, 3, 2023, Pittsburgh--Coherent Corp.は、高速データセンタ相互接続、メトロネットワーク向けに800G QSFP-DDおよびOSFPデジタルコヒーレントオプティクス(DCO)プラガブルトランシーバを業界で初めて実現した140GBaud統合コヒーレント送受信光サブアセンブリ(IC-TROSA)導入を発表した。
人工知能と機械学習(AI/ML)アプリケーションは、クラウドネットワークにおけるデータセンタトラフィックの指数関数的増加を加速させており、データセンタ相互接続(DCI)および光トランスポートネットワークにおける効率的な帯域幅アップグレード需要を推進している。Coherentの140GBaud IC-TROSAは、超高密度QSFP-DDおよびOSFPプラガブルフォームファクタのDCIやメトロ通信ネットワークで800Gbps ZR/OpenZR+伝送を可能にする業界初の製品。IC-TROSAは、光増幅が組み込まれた高度に統合されたコヒーレント光サブアセンブリであり、低消費電力で高いトランスミッタ出力パワーを提供できるため、ルータに直接接続できるDCOモジュールが可能になる。このソリューションは、トランスポンダ装置のレイヤ全体を排除することで、ハイパースケーラとサービスプロバイダーのネットワーク総所有コストを削減する。
Coherent Corp.のCoherent Technology担当VP、Matthias Bergerは「この140GBaud IC-TROSAは、これも業界初である、2020年3月に導入された64GBaud IC-TROSAに続くものである。当社は、InP技術プラットフォーム固有の機能を活用することにより、コアネットワークにおける最先端の光伝送を継続して前進させている。InP PICは、その高出力パワーによって差別化されており、メトロネットワークでのIP-over-DWDMなどの破壊的なユースケースを可能にしている。」
CoherentのIC-TROSAは、MarvellのOrionデジタルシグナルプロセッサ(DSP)と組み合わされ、800Gbps伝送用の完全なトランシーバーソリューションのパフォーマンス機能を実証することに成功した。
「MarvellとCoherentの緊密な連携により、2つのトップ企業の技術統合の力を示すことができた」と、MarvellのCoherent DSPの製品ライン管理担当シニアディレクタ、Sammuel Liuはコメントしている。「800 GBaud IC-TROSAとOrionコヒーレントDSPを組み合わせることで、500 km以上の到達距離で800Gbpsのプラガブルトランシーバが可能になり、DCIは、AI/MLやその他の分散型のデータ集約型ワークロードからの急増するトラフィックに対応するために、ネットワーク容量を迅速かつ経済的に拡張できる」。
140GBaud IC-TROSAは、波長可変レーザ、光増幅器、変調器、ドライバ、コヒーレントミキサ、フォトダイオードアレイ、およびトランスインピーダンスアンプを含む完全なコヒーレント光エンジンである。このデバイスは、組み込みマイクロコントローラ、DAC/ADC、およびすべての制御と監視のためのシンプルなデジタル通信インタフェースを備えている。このモジュールは、最大140 GBaudのシンボルレートと、QPSK、8QAM、16QAM、32QAM、64QAMなどの複数の変調フォーマットをサポートしている。これは、OIF IC-TROSA実施合意(Type2バージョン)の要件を満たすように設計されている。140GBaud IC-TROSAのアルファサンプルは現在入手可能で、製品は2024年半ばに一般提供される予定である。
Coherentは、スコットランドのグラスゴーで2023月2〜4日に開催されるECOC 2023に出展する。