July, 21, 2023, 京都--島津製作所は、7月19日にマイクロフォーカスX線検査装置「XslicerSMX-6010」でVCT(直交CT)撮影を可能にする「VCTオプション」を発売した。
「Xslicer SMX-6010」は透視撮影に加え、複雑な手順を必要とせず断面画像が得られるPCT(斜めCT)撮影の機能を標準搭載している。2021年の発売以来、高精細な画質とシンプルかつ快適な操作性が電機・電子業界で評価されてきた。
VCTは、回転する検査対象物(ワーク)に対して垂直にX線を照射して、鮮明な断面画像を取得する撮影手法。今回発売する「VCTオプション」により、従来の透視・PCT撮影に加えVCT撮影が可能となり、基板部品や電機・電子部品などの品質管理や故障解析を幅広くサポートする。
VCT撮影の仕組み
マイクロフォーカスX線検査装置は、X線発生装置と検出器の間に設置したワークにX線を照射することで、ワーク内部の非破壊での観察・撮影を実現する。2次元の透視画像を観察する「透視撮影」と、コンピュータ処理により3次元で内部構造を観察するPCTやVCTなどの「CT撮影」を用途に応じて選択する。
近年は電機・電子部品の微細化・多層化に伴い、微小な範囲を正確かつ簡単に観察するCT撮影が求められている。
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