サプライチェーン制約緩和によりDCPI市場、2023年に18%収益増

June, 19, 2023, Redwood City--DellOro Groupの調査によると、データセンタ物理インフラストラクチャ(DCPI)市場収益の成長は、1Q 2023に5四半期連続で加速した。
この成長レベルの向上は、サプライチェーン緩和、それによる出荷数量の増加、価格実現の組合せによりサポートされていた。すなわち、ベンダが、原材料、コンポーネント、流通の高コストを転嫁することによる価格実現である。この成長にもかかわらず､ベンダの受注残高は、歴史的レベルから落ち込んでおらず、これはDCPIベンダの上方修正、およびDellOro Groupの2023 DCPI予測の上方修正を促すものである。

「COVID-19によりも垂らされたソフトY/Y比較に関連して、2Q 2021の市場の反発を割り引くと、1Q 2015にそれをカバーし始めて以来、DCPI市場のそのような成長促進は､予想していなかった。1Q 2023に新規受注が予想されていたにもかかわらずベンダの受注残が減らなかったった。出荷受注比率が、1.0か、ほぼそれに近いと報告しているベンダが多かった。これは、実に驚きである。2023年市場展望およびDCPI市場全体について、わたのし信頼度は固まっている」とDellOro Group、リサーチディレクタ、Lucas Beranは、説明している。

1Q　2023 DCPIレポートの追加ハイライト
・Vertivと三菱電機(Mitsubishi Electric)が、1Q　2023年に顕著に収益シェアを獲得した。
・北米、APAC(中国以外)およびヨーロッパ、中東アフリカ(EMEA)は、1Q 2023最速成長地域であり、二桁成長率。カリビアとラテンアメリカ(CALA)の収益の伸びは､一桁に減速。一方、前年比で中国だけがDCPI市場で収益減となった。
・製品の成長は、幅広いが、熱管理とキャビネットPDUおよびバスウエイは最速成長。ファンおよびブレーカーサプライチェーン制約緩和の結果である。ITラックコンテナは、収益成長が意味ありげに減速した唯一の市場セグメント。
・DellOro Groupの2023年世界DCPI収益成長予測は、12%増としている。この上方修正は、多数のDCPIベンダが､サプライチェーン制約緩和として通年ガイダンスを発表しているためである。2023年の収益成長は､歴史的に高いDCPIベンダの受注残高により引き続きサポートされ､上半期は、高成長の見込である。