October, 28, 2014, Paris--アルカテル-ルーセント(Alcatel-Lucent)は、業界初の時間分割/波長分割多重PON(TWDM-PON)ソリューションを発表した。この新しい固定ウルトラブロードバンドアクセス技術によりオペレータは、伸び続けるユーザのデータ需要に対応して既存のファイバネットワーク容量を滞りなく拡張することができる。
Alcatel-Lucentとボーダフォン(Vodafone)は、2010年以来TWDM-PONを共同開発し、その技術の潜在的導入シナリオをテストしてきた。この間、両社は同技術の標準化に貢献し、トライアルを成功させた。
TWDM-PON技術は、現行のGPON技術の後継者に選ばれている。TWDM-PONは、1ファイバあたり4波長を使用し、総伝送容量を40Gbpsとしている。
TWDM-PONの主な特徴
・TWDM-PONはによりオペレータは、個々の波長で別のサービスを提供できる。例えば、住宅、企業、モバイルバックホールサービスが1本のファイバで提供可能となる。同じインフラで多くのサービスを提供できるので、これはコスト削減と収益機会増となる。
・各ファイバは、数Mbit/s~10Gbpsまでのサービスを柔軟に設定できる。
・TWDM-PONは現行のPON技術と併存できるので、オペレータにとっては既存のファイバアクセスネットワークを進化させるコスト効果の高い方法となる。
・この技術はpay as you growモデルを可能としているので、オペレータは要求に応じて簡単に、経済的に帯域を増やすことができる。
・波長多重は、同じインフラを別々のオペレータが利用することを容易にする。これは競争、協力を容易にすることでもある。
・TWDM-PON技術は、Alcatel-Lucentの固定ウルトラブロードバンドポートフォリオ、7360インテリジェントサービスアクセスマネージャFXソリューション基盤によってサポートされるので、ネットワークの円滑な進化が保証される。Alcatel-Lucentは、10Gbps対称ビットレートをサポートする新しい4ポートTWDM-PONラインカードとONUを発表しているが、利用できるようになるのは2015年第1四半期の予定。