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NTTエレクトロニクス、140Gbaud ExaSPEED GAIAコヒーレントDSP販売開始

April, 3, 2023, 東京--NTTエレクトロニクスは、140Gbaud高性能コヒーレントDSP(「ExaSPEED GAIA」)の出荷を開始すると発表した。
ExaSPEED GAIAは、フレキシブル符号化変調と5nm FinFET CMOSの最先端半導体プロセスにより最大140Gbaudまでボーレートが可変であり、1波長あたり1.2Tbit/sという世界最大容量の光伝送を実現する。

ExaSPEED GAIAは、非常に細かい粒度でボーレートが可変であるため、スペクトル効率を最大化しながら、短距離のデータセンタ相互接続(DCI)、ROADMを多段通過する陸上のメトロネットワーク、超長距離の海底伝送路等の様々なリンクに適用することが可能。

また、これらのアプリケーションでは、ユーザは広く普及している400Gインターフェイスを効率的に使用することができる。例えば、DCI用には1.2T(3x400GbE)、メトロ用としては800G(2x400GbE)、そして海底用へは400G(1x400GbE)として利用することができ、これによりインターフェイス種別を簡素化し、CAPEX/OPEXの削減が可能になる。さらに、ExaSPEED GAIAでは、ボーレートの柔軟性に加えて、伝送容量を50G単位で可変であり、これらの組み合わせによりあらゆる顧客の要求に対応する。

ExaSPEED GAIAに搭載するフレキシブル符号化変調は、高度なコンステレーション整形符号、前方誤り訂正(FEC)符号、高次変調を高性能かつ低電力で効率的に実装するために新しく開発された技術。これにより、ExaSPEED GAIAは、顧客の伝送リンクを低エネルギーでカバーする様々な動作モードをサポートする。

また、ExaSPEED GAIAは、パフォーマンスを向上させるために、非線形歪み補正技術、偏光状態(SOP)の適応高速トラッキング技術、デバイス・伝送特性の高速推定技術、高ボーレートシステム用の超長距離対応波長分散補正技術等の様々な新しい補正アルゴリズムを採用している。また、NTTエレクトロニクスの業界トップクラスの高速コヒーレントドライバモジュール(CDM)を組み合わせることで、ExaSPEED GAIAの性能を最大限に引き出すことができる。

富士通株式会社 フォトニクスシステム事業本部 副本部長 松井秀樹氏は「”ExaSPEED GAIA”の性能に大変感銘を受けている。この革新的なDSPは、当社の製品の市場競争力を高め、革新的なソリューションを提供することを可能にする。”ExaSPEED GAIA”は、「テラビット時代」という新しい世代を切り開き、業界のゲームチェンジャーになるだろう」とコメントしている。

NTTエレクトロニクス ブロードバンドシステム・デバイス事業本部 エレクトロニクス事業ユニット ユニット長 重松智志氏は、次のようにかたっている。「ExaSPEED GAIAは、従来の当社高性能DSPよりビットあたりの消費電力が50%小さく、ボーレートが2倍高速。この新しい高性能DSP、ExaSPEED GAIAは、顧客の最先端光伝送装置およびシステムに貢献すると確信している」

NTTエレクトロニクスは、早期提供パートナーに対し販売を開始しており、2023年末に量産製品化の予定である。