March, 31, 2023, San Francisco--Allied Market Researchのレポート「電気自動車(EV)バッテリー市場」によると、EVバッテリー市場は、2021年に238億ドル、2022-2031年にCAGR 16.6%成長で、2031年に1082億ドルに達する見込である。
収益では、APACが市場で優勢、これにヨーロッパ、北米、LAMEAが続く。とは言え、予測分析によると、予測期間に北米がリードする見込である。これは、政府の厳しい自動車排出規制、改善されたEVバッテリー技術、同地域におけるEVバッテリーの国内生産の増加によるものである。
EVバッテリーのコンセプトは、バッテリーEV(BEV)あるいはハイブリッド電気自動車(HEV)の電気モータ駆動に利用される充電式バッテリーによるものである。バッテリーは、電気自動車に導入される主要動力源として使用される。それは、充電式バッテリーパックに蓄積された化学エネルギーを動力に利用する、したがって推進力に燃焼は不要である。EVバッテリーは、所望の電圧、最終パックで容量を達成するために、連続的/並列構成で配列された数百の小さな、個別セルで構成されることがよくある。
Li-イオン技術の登場が、過去20年でバッテリーの成長率に火をつけた。これは、その良好な容量対重量比によるものである。その採用を促進する他の要素に含まれるのは、性能向上(長寿命と低メンテナンス)、優れた保存性、価格低下である。インドでは、Li-イオンバッテリーは主にEVsで利用されている。インドは、2019-20年、APAC地域でLi-イオンバッテリーの主要な輸入国だった。同国は、広範な電気機器、製品、EVsで使用するLiバッテリーを約4億5000万ユニット輸入していた。金額は、推定で9億2926万ドル。取引先は主に中国、日本、韓国。同様にして、セルケミストリーとバッテリーパック製造技術の進歩により、バッテリー価格は、今後数年で、世界的に100 USD/kWhに下落すると予想されている。したがって、バッテリーパックのコスト下落は、EV製造コストの35%から45%程度になると予想されており、これはEVバッテリー市場の成長を後押しすると見られている。
APAC地域は、予測期間に並外れた成長が見られると予想されている。これは、急増する自動車分野、プレミアム、高級およびスポーツカーの販売増、中国に主要なLi セル製造工場が集中していること、中国でバッテリー製造ギガファクトリの半分以上が利用できることなどの理由である。さらに、中国政府は、金融的、非金融の両面でEVsの採用を促進するインセンティブを提供している。これに加えて、APAC地域でハイブリッド&EVs排出規制&助成金が、予測期間にEVバッテリー市場全体のかなりの部分の獲得に寄与する。
レポートの要点
・車輌タイプでは、商用車セグメントが成長率で、2031年に世界のEVバッテリー市場で優位を占める見込である。
・駆動力タイプでは、ハイブリッド電気自動車(HEV)セグメントが、成長率で、2031年、EVバッテリー市場で優勢となる見通しである。
・バッテリータイプでは、Li-イオンバッテリーセグメントが、成長率で、2031年にEVバッテリー市場で優位を占める見込である。