March, 29, 2023, Redwood City--DellOro Groupのレポートによると、データセンタ物理インフラストラクチャ(DCPI)市場収益の伸びが2022年4Qに加速し、通年売上高を10%押し上げた。
成長の原因は主に平均販売価格(ASP)の上昇だった。これは、ベンダが、原材料、コンポーネント、物流の上昇コストを転嫁したためである。ASP上昇は、2023年にも継続すると予想されているが、サプライチェーンの制約緩和が、主な成長原動力をユニット出荷にシフトすると予想されている。
「われわれは、2023年、DCPI市場で前例のない領域に入った。DCPIベンダは、2022年を歴史的に高い受注残、サプライチェーン緩和で終えた。他方、注文サイクルの正常化とマクロ経済の不確定性が、市場の軌跡に影響を与えている」とDellOro Groupリサーチグループ、Lucas Beranは、説明している。さらに同氏は、「つまり、過去18ヶ月のベンダの意思決定、市場での位置づけは、実質的に、2023年の業績に影響を与えるということである。DCPIベンダ、現在No.1マーケットシェアのSchneider Electricと№2のVertivが、この主要例である。両社の4Q 2022の決算発表に基づくと、Schneider Electricは、同社収益の伸びの減速を予想しているが、Vertivは、成長が加速すると予想している」とBeranは、続けている。
4Q 2022 DCPI物理インフラ四半期レポートのハイライト
・Vertiv、Schneider Electric、Eatonが、4Q 2022に最も大きな収益シェアを獲得した3社。
・北米とAPAC(中国を除く)が、2022年、最速成長地域で、二桁成長率だった。CALA(カリビアン+ラテンアメリカ)、ヨーロッパ、中東とアフリカ(EMEA)および中国は、すべて一桁成長。
・製品の成長は広範囲に及んだが、ラック配電や熱管理が最速成長率だった。これは、増加するラック電力密度をサポートするためである。
・世界のDCPI収益の伸びは、2023年、10%を維持する見込み。年の上期は、高受注残が成長をサポート、下半期には成長はわずかに減速する。