センサネットワークで違法爆弾製造を追跡

October, 14, 2014, Vienna--多様なセンサネットワークで違法爆弾製造、速成爆発装置を検出する。ドアノブ、下水、空中の痕跡をセンサで検出してデータを司令部でまとめる。フランウンホーファー応用固体物理学IAFが、危険物の正確な位置を特定するイメージングレーザ技術を開発している。
　今まで、違法爆弾製造を早期にシステム的に発見する技術は商用化されていなかった。研究チームは、EUプロジェクトEmphasisの一環としてセンサネットワークを開発した。ここでは、そのような活動を早期に発見し、正確に場所を特定することができる。
　誤認警報率を可能な限り下げておくために、違法爆弾製造の早期に、正確に場所を特定するための多様なセンサ技術が実装されている。センサは、アパートの建物や下水など様々な位置に設置されている。爆発物や爆弾の製造過程で生ずる廃棄物は早期に検出できる。司令部には全てのセンサからのデータが集められ、自動的に分析される。疑わしい結果がアラームを始動させ、レーザベースの計測技術の助けを借りて治安部隊が爆弾製造所を離れた位置から特定する。
　フランウンホーファーIAFの赤外レーザシステムが分光計測から直接データを評価し、モニタに結果を表示する。
　フランウンホーファーIAFのプロジェクトリーダー、Dr. Frank Fuchsは、「われわれのレーザ技術は約20m離れた位置から危険物のわずかな痕跡でも高信頼に検出できる」と言う。実装されている量子カスケードレーザ(QCL)は7.5～11µmの波長であり、人の目には危険はない。有機化合物の分子は、この波長帯での吸収が非常に強い。この範囲で、化学物質は特定の吸収線を示す。したがって、この特徴「フィンガープリント」を使って物質を正確に特定できる。