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様々な元素の分布を可視化する「放射化イメージング」に成功

November, 10, 2022, 東京--早稲田大学理工学術院の片岡淳教授らの研究チームは、他大学の研究者と共同で、様々な元素の分布を可視化する革新的手法「放射化イメージング」を提案し、その原理を実証した。
 これまで可視化ができなかった薬物でも体の外からイメージングすることが可能となり、診断・治療の新しい可視化ツールとして幅広い応用が期待される。

研究の要点
・薬物に熱中性子を照射すると、原子核が活性化しX線ガンマ線を出す放射化に着目

・独自開発の広帯域カメラを使用し、金ナノ粒子や抗がん剤などの放射化イメージングに成功

・これまでイメージングできなかった薬物の生体内での動態観察の実現につながる、診断・治療のための新しい可視化ツールとして期待

研究成果は、『Applied Physics Letters』のオンライン版で、また関連する論文もCorrected Proofとして『Nuclear Instruments and Methods in Physics Research – section A』に掲載された。
(詳細は、https://www.waseda.jp)

研究グループ
早稲田大学理工学術院の片岡淳教授らの研究チーム、大阪大学放射線科学基盤機構の豊嶋厚史教授、同・大学院医学系研究科放射線統合医学講座の加藤弘樹准教授、角永悠一郎特任助教(常勤)、医薬分子イメージング学共同研究講座の松永恵子特任助教(常勤)、理化学研究所光量子工学研究センターの小林 知洋専任研究員、若林泰生研究員、京都大学複合原子力科学研究所の高宮 幸一准教授、岡山大学学術研究院医歯薬学域の上田真史教授他