MLU研究者､防虫デバイスを3Dプリント

October, 31, 2022, Halle--マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(Martin Luther University Halle-Wittenberg) (MLU)の研究者は､虫除けの新しい方法を開発した｡3Dプリンタを使い､虫除けは､まず｢エンカプセルされ｣､指輪などの所望の形状にできる｡
　これを装着すると､長期にわたり蚊を追い払うはずの薬剤を放出できる｡チームは､”International Journal of Pharmaceutics”.に成果を発表した｡

開発では研究チームは､MERCKの防虫剤”IR3535″を使用した｡｢IR3535ベースの蚊スプレーは､長年世界中で使われており､耐容性良好と考えられている｡これが､実験でその薬剤を使った理由である｣とMLUの教授､Dr. René Androschは説明している｡通常､それはスプレイかローションで提供され､数時間の効力が約束されている｡しかし､研究チームは､もっと長期に薬剤を放出する方法を探している､例えば指輪やブレスレットに組み込むことである｡

3Dプリンティング技術の助けを借りて､その防虫剤を制御性よく生分解性ポリマに導入し､物質の混合物を様々な形状に成形することができた｡｢基本的なアイデアは､防虫剤が継続的に蒸発すること｡つまり環境に放出され､防虫バリアを形成することだ｣と論文の筆頭著者､MLU博士課程学生､Fanfan Duは説明している｡防虫剤の蒸発速度は､温度､濃度､使用するポリマの構造など､多くの要素に依存している｡様々なテストとシミュレーションに基づいてチームは､37℃､つまり体温で防虫剤が完全に蒸発するには優に一週間かかると仮定している｡

研究者が示した指輪は､最初のプロトタイプ｡研究チームは､ウエアラブル虫除けの製造が基本的に可能であることを示した｡Androschによると､製造された指輪が実際の条件下にどの程度適しているかは､まだ研究が必要である｡前にエンカプセルに使用された材料も､さらなる最適化が可能である｡

(詳細は､https://pressemitteilungen.pr.uni-halle.de/)