October, 26, 2022, ふじみ野市--KDDI総合研究所(KDDI総合研究所)は、三次元(3D)点群圧縮技術の最新の国際標準方式V-PCC(Video-based point cloud compression)対応リアルタイムエンコーダの開発に世界で初めて成功した。
これにより、人物などの3D点群のデータ品質を落とすことなくデータ量を大幅に削減し、効率的にモバイル回線でリアルタイム伝送することが可能となる。高精細な3D映像により、表情や仕草といった繊細な動きを高い臨場感で表現できるため、現実世界と仮想世界をつなぐ技術として、今後、メタバースでのショーイベントなどにおける活用が期待される。
KDDI総合研究所はV-PCC対応リアルタイムエンコーダの実現に向けて、約400倍の高速化につながる2つの技術を確立し、PCソフトウェアにより動作する、V-PCC対応リアルタイムエンコーダーの開発に成功した。
(1)3D点群を通常の映像と同じ形式へ高速に変換する技術
(2)V-PCCに適したタスクスケジューリング方式によるCPU使用率を改善する技術
この結果、3D点群のデータ品質を落とすことなく、効率的にモバイル回線でリアルタイム伝送することが可能となる。3D点群のライブ配信ができることにより、例えば音楽やファッションなどのショーイベントを対象に、ボリュメトリックスタジオで撮影した映像をそのままメタバースに参加させるといった新しいイベント体験の創出が期待される。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp)