October, 21, 2022, 東京--古河電気工業株式会社は、C-band帯ラマン増幅器用ポンプレーザで800mWの高出力化を16W程度の低消費電力で達成した。また同技術を適用して、業界最高水準である光出力700mWのラマン増幅器用ポンプレーザFRL1441シリーズを開発し、2022年8月よりサンプル出荷を開始した。
古河電気工業は、InP(Indium Phosphide)半導体チップ技術と光モジュール組立技術により、ラマン増幅器用ポンプレーザにおいて業界最高水準である800mWの高出力化を達成した。開発にあたっては、半導体レーザチップのキャビティ長や活性層構造の最適化による高効率化、さらにポンプレーザの組立における重要な技術である光ファイバへの高い光結合効率を実現している。この技術を適用して、業界最高水準である光出力700mWのラマン増幅器用ポンプレーザFRL1441シリーズを開発し、2022年8月よりサンプル出荷を開始した。
これにより、更なる高速伝送・容量拡大に伴う長距離伝送でのOSNR改善のほか、既存システムにおいてもポンプレーザの使用個数の削減(例えば同一波長のポンプレーザの使用個数を2個から1個に)によるラマン増幅器の小型化やポンプレーザの省電力化(同社比37%削減)などが期待される。
開発成果は2022年10月18日にISLC(International Semiconductor Laser Conference、島根県松江市)にて発表された。
(詳細は、https://www.furukawa.co.jp)