October, 6, 2022, 東京--日本電気株式会社(NEC)、情報通信研究機構(NICT)、京都大学、慶應義塾大学は、量子暗号技術と秘密分散技術を融合した量子セキュアクラウドシステムを適用した検証試験で、スマート製造分野での設計情報の最適化の処理・高秘匿伝送・分散保管に成功した。
検証試験では、量子計算技術を利用した次世代アクセラレータによって最適化された次世代レーザ(フォトニック結晶レーザ)の高度設計情報を、今回初めてインターネット回線を用いて離れた拠点間で安全に伝送できることを確認しました。
検証試験の成功により、将来のスマート製造の核となると期待されるフォトニック結晶レーザの重要な設計情報である最適設計パラメータを量子計算によって導く際に、量子セキュアクラウドシステムの適用可能性が実証できたと言え、今後、半導体産業や自動車産業など様々な製造分野への適用が期待される。
この検証試験は、内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」の一環として実施した。
(詳細は、https://jpn.nec.com)