TRUMPF､産業用センシング製品向けシングルモードVCSEL

September, 12, 2022, Ulm--TRUMPF Photonic Componentsは,産業およびプロフェッショナルアプリケーション向けシングルモードVCSEL製品の新開発､最先端の製品プラットフォームを発表した｡
　産業アプリケーションにおける光学センシング､研究所でのテストや計測装置向けのVCSELsは､品質管理の役割のために効率的で正確でなければならない｡VCSELsは､品質および安全性モニタリングシステムで使用されている｡これらのニーズは､最先端のVCSELプラットフォームで対処される｡｢最先端の製造装置への投資がどのような効果をもたらすかを見るのは素晴らしい｡われわれは最適製品､供給品質を手にしているのである｡革新的製品設計と短い開発サイクルが､産業アプリケーションの厳しい要求に応えている｡分光学的酸素センシングからCTスキャナのロバストなデータ通信リンクまでである｣と同社VPマーケティング&販売､Ralph Guddeはコメントしている｡

高出力性能であるが､省エネ
　次世代シングルモードVCSEL製品は､消費電力を下げ､同時に高出力性能を維持している｡これは､VCSEL製品のエネルギー効率改善となっている｡シングルモードVCSELは､最高のパフォーマンス基準を満たしている｡これは､ガウシアン形状プロファイルと安定性､直線偏光によるものである｡直線偏光により､照射品質と分解能が改善される｡したがって､量産､高集積産業アプリケーションが､新しいシングルモードVCSELにより可能になる｡製品は､760nm～855nmまで多様な波長で提供される｡

シングルモードVCSELのアプリケーション
VCSELは､様々な産業プロセスおよびアプリケーションで光源として使われている｡高信頼であり､その光源特性が要求の厳しいセンシングアプリケーションを可能にするからである｡例えば､産業用ロボットでは､光学エンコーダは､高精度位置制御センサとして機能する｡高品質ガウシアン形状ビームプロファイルと偏光制御放射光による次世代シングルモードVCSELは､コヒレント光源として完璧にこのアプリケーションで使える｡シングルモードVCSELの傑出した信頼性により､製品寿命は10年を超える｡インシチュ計測ではVCSELsは､FTIR分光計の参照レーザとなり､環境における化合物の迅速特定を可能にする｡FTIR分析は､自動車､製薬､バイオメディカル､臨床分野で使われている｡経時的な波長とパワーの安定性により､そのVCSELは､このアプリケーションの完璧な赤外光源となる｡別のアプリケーション分野は､医療分野のCTスキャナ｡ここではシングルモードVCSELが光リンクとして機能し､ディテクタを読み取るので､銅線インタコネクトを置き替えとなる｡

(詳細は､https://www.trumpf.com)