June, 24, 2022, Saxonburg--II‐VI IncorporatedとADVAは、業界初の100ZRプラガブルコヒレントトランシーバを発売した。
光ネットワークエッジ専用に共同定義しているコヒレント100ZRトランシーバは、商用と産業用温度(C-temp and I-temp)動作範囲の両方で評価されている。新しい100ZRデジタルコヒレントオプティクス(DCO)トランシーバの特徴は、Steelertonコヒレントデジタルシグナルプロセッサ(DSP)である。両社共同出資によりこの全く新しいDSPは、市場では他に類例がない。
5Gワイヤレスやブロードバンドアクセスネットワークのデータトラフィック急増が、次世代伝送技術需要を後押ししている。これにより、サービスプロバイダが、ネットワークエッジで帯域アグリゲーションインフラストラクチャの容量を拡大できるからである。新しいコヒレント100ZRトランシーバによりサービスプロバイダは、今後はアクセスネットワークに100Gbpsコヒレントトランシーバ技術を簡単に、手頃な価格で導入できるようになる。これらの利点は、トランシーバ固有の特徴によって達成されている。100ZRに最適化されたコヒレントDSP、コスト効率のよいシリコンフォトニクス技術、標準QSFP28インタフェース、およびFlextune技術が含まれる。
「この新しいアプリケーションに特化したトランシーバ技術によりサービスプロバイダは、今後は、アクセスネットワークでコヒレント技術の簡素化と堅牢さから恩恵をうける。また、数100万の10Gbps Ethernetリンクから100Gbpsへのシームレスなアップグレードの恩恵を受ける。この製品の設計は、このアプリケーションに完全に調整されているとともに、II-VIの大量トランシーバ製造実績を活用することで規模の経済も達成する」とADVAの製品ライン管理VP、Henning Hinderthürは、話している。
「この製品についてはキャリアとOEMsの両方から多くのフィードバツクを得ている。トランシーバに含まれるのはSteelerton DSP、小サイズと低消費電力により、この種の物では初で画期的なプロセッサである。サイズと省エネは、両方とも標準QSFP28の5W以下という電力消費要件を達成している。このトランシーバがキャリアにとって一段と魅力的なのは、内蔵のオートチューナブルFlextune技術である。これは、ネットワーク導入を簡素化することでオペレーション費用を下げる。コスト効果の優れたコヒレント技術とプラグ&ペイの使いやすさは、理想的な組合せである」とII-VIのコヒレント技術、VP、Matthias Bergerは、コメントしている。
新しいコヒレント100ZRトランシーバは、既存のヘッドエンド、スイッチおよびルータに直接プラグインし、既存ネットワークエレメントは数100kmまでのリンクで100Gbps信号を伝送できる。100ZRトランシーバは、幅広い範囲の導入オプションに応えるようにC-tempとI-tempの両方で提供される。これには、セントラルオフィスやローカルエクスチェンジ、またストリートキャビネットなど、より厳しい環境が含まれている。
(詳細は、https://ii-vi.com)