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QuiX Quantum、量子フォトニックプロセッサをヨーロッパに提供

June, 22, 2022, Enschede--QuiX Quantumは、ヨーロッパのプロジェクトPHOQUSINGに、量子ドットに適合する最大の量子フォトニックプロセッサを実現した。
 プロジェクトは、量子サンプリングマシーンの実現を目標にしている。これはフォトニック量子コンピューティングの可能性を推し進め、ヨーロッパの量子の優位性を示す。QuiX Quantumが実現したプロセッサは、量子サンプリングマシーンの中核コンポーネント

独自の成熟技術によりQuiX Quantumは、量子ドット光源に適合する記録的サイズ20-モード量子フォトニックプロセッサをヨーロッパに供給する。同プロセッサは、近い将来の量子コンピューティングデバイス、すなわち量子の優位性を示すことができる量子サンプリングマシーンのキーコンポーネントの1つである。この成果は、量子ハードウエア市場におけるヨーロッパのリーダーとしてのQuiX Quantumの座を強化する。QuiX Quantumプロセッサは現在、ヨーロッパにおけるフォトニック量子情報処理のデファクトスタンダードであり、フランス、ドイツ、英国、ハンガリーの量子エコシステムが利用している。

光ベースの量子サンプリングマシーンは、量子の優位性を示す上で非常に有望であると考えられている。古典的コンピュータには数学的に複雑すぎる確率分布からサンプルを引き出すという問題はできないが、そのような量子サンプリングマシーンでは、光を伝播させることで簡単に解ける。量子サンプリングマシーンの中核には、大規模線形光干渉計、つまりフォトニックプロセッサがある。

PHOQUSINGプロジェクトは、量子情報処理と集積フォトニクスの主要なヨーロッパの学界 (Sapienza, IFN-CNR, LIN, CNRS, Sorbonne Université) and industrial players (QuiX Quantum, Veriqloud)をまとめている。

「QuiX Quantumが提供する確立されたハイパフォーマンスフォトニック技術は、プロジェクトの成功にとって極めて重要である。それが、役に立つ量子コンピュテーション開発に必要な科学から技術への移行の必要性に対処するからである」と、プロジェクトの調整役、Sapienza Universitá di Roma物理学部のFabio Sciarrinoはコメントしている。
(詳細は、https://www.quixquantum.com/)