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ドローン搭載5.7 GHz帯無線機で4K生映像の5 km伝送に成功

May, 6, 2022, 東京--東京工業大学 工学院 電気電子系 阪口啓教授らの研究グループは、株式会社光電製作所 開発部、工学院大学 工学部 機械システム工学科 羽田靖史准教授ら研究グループと3機関共同研究で取り組んでいる総務省委託研究「5.7 GHz帯における高効率周波数利用技術の研究開発」におけるフィールド実験において、高度約100 mで飛行するドローンから送出した4K(2160/60p)生映像の5 km伝送他に成功した。

福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールド付近海岸の指定エリアに研究試作機を持ち込んでフィールド実験を実施し、試作無線機を搭載したドローンを制限高度150 m未満で飛行させての通信実験を行い、 5.7 GHz帯「無人移動体伝送システム」で定義された帯域幅10 MHzのチャネルを用いての4K生映像の5km伝送、同じ10 MHzのチャネルを用いてあるドローンからの映像伝送と異なるドローンへの制御データの同時伝送、帯域的に重複が懸念される無線LAN機器の検出・干渉回避手段の検証、5 km先の地上高150 mからでも通信品質を確保するアンテナ特性・追尾機構の検証などを実施し、目標とする性能を満足できることを確認した。

今後の展開について、研究グループは、「現状は機能試作機での個々の機能確認が行えた段階ではあるが、今後、機器の安定性、システム操作性の向上を図るとともに、ドローン搭載を踏まえてのサイズ、質量、コストの削減を図り、早期実用化を目指す」とコメントしている。
(詳細は、https://www.titech.ac.jp/news/2022/063848)