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マルチコアファイバによる光海底ケーブルの大容量化を実現する基盤技術を開発・実証

April, 7, 2022, 東京--KDDI総合研究所、東北大学、住友電気工業株式会社(住友電工)、古河電気工業株式会社(古河電工)、日本電気株式会社(NEC)、株式会社オプトクエストの6機関は、今後も継続的な拡大が予想されているデータ流通量に対応するため、総務省委託研究 研究開発課題「新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発」、技術課題Ⅱ「マルチコア大容量光伝送システム技術」に取り組み、主要な国際データ通信インフラである光海底ケーブルシステムの大容量化技術の研究開発を実施した。

研究開発では、従来の光ファイバの容量限界を打破する技術として、光が伝搬するコアを光ファイバ中に複数設けるマルチコアファイバに着目し、長距離の光海底ケーブルシステムへ適用するための伝送方式の検討を行い、実験室内での伝送実験によりその有効性を確認した。また、マルチコアファイバを収容した光海底ケーブルや小型のマルチコア光増幅器、光海底ケーブルの特性評価技術を開発し、光海底ケーブルシステムの持続的な大容量化を実現するための基盤技術を確立した。これらにより、アジア域等をカバーする3,000km級の光海底ケーブルシステムにおいては、マルチコアファイバの適用により、既存システム(Dunant)の7倍の毎秒1.7ペタビット程度まで容量を拡大できる可能性があることを確認した。

今後は、本研究開発で確立した技術を基に、2020年代半ばの実用化に向け量産化技術や運用保守技術等の実用化に向けた研究開発を推進し、マルチコアファイバを活用した国際データ通信インフラの拡充に貢献する。
(詳細は、https://www.kddi-research.jp/)