March, 14, 2022, 大和市--エピフォトニクス株式会社は、総務省の委託事業「新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発(JPMI00316)」の成果を実用化し、低消費電力フレキシブル波長選択スイッチの国内サンプル出荷開始を発表した。
新製品はフレキシブル波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch:WSS)であり、波長スイッチ部に LCOS(Liquid Crystal on Silicon)を用い、グリッドレス、低消費電力化を実現している。また、1×9 ポートをベースとし、入出力ポートをソフトウェアでフレキシブルに 5×5 ポートなどへ再構成可能である。このフレキシブル WSS により、新たな光スイッチを追加することなく柔軟なネットワークトポロジー変更を実現することができる。例えば、2方路 ROADM
(Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexing)を構成する際に、既存波長選択光スイッチ(1×N型、N×1型)を用いる場合と比較して物理的な WSS の追加なしに M×N へのポート構成変更が可能となる。ポート数は入力 1 ポート×出力 9 ポートを基本構成とし、波長 96 チャンネル、分解能 100 GHz、50 GHz、および 6.25 GHz までの仕様を実現。スイッチ部に係る消費電力は従来比 1/2 以下のほか、低挿入損失、低偏波依存損失も実現している。今後、ポート数のさらなる大規模化の研究開発と製品化を進める計画である。
(詳細は、http://www.epiphotonics.com/)