March, 9, 2022, San Francisco--Grand View Researchの調査によると、世界のメタバース市場規模は、予測期間にCAGR 39.4%で2030年に6788億ドルに達する見込である。これは、特にメディアやエンタテーメント、教育、航空宇宙および防衛を含む最終利用産業からの需要が増加するためである。これらの産業が、予測期間に市場の成長を後押しする見込である。
メタバース市場は、様々なプラットフォームでユーザエクスペリアンス強化のためにXR技術の着実な採用によっても成長している。仮想通貨を使ってデジタル資産購入のためのメタバース需要の成長は、市場を大きく後押しすると見られている。AR、VR、MRデバイスの開発と普及が、今後数年で市場の成長に拍車をかけると予測されている。
接頭辞”meta”は、ギリシャ語で一般に使われており、”after” or “beyond.”を意味する。メタバース(metaverse)は、3Dインタラクティブ、没入型環境で、複数の人々がアバター(化身)を通じて交流できる。ビットコインを使ってデジタル資産を購入するためにメタバースを利用することが世界中で人気が高まっている。ゲーミングウエブサイト、メセージングアプリケーション、Facebookのようなソーシャルメディアプラットフォームが、相互オンライン通信のために使われている。メタバースは、新しいオンライン環境のの到来である。そこでは人々の交流が、より多次元的になり、単に読むよりも一段と深くデジタルコンテンツに関与することができる。
メタバースは、ブランドコネクションの広範な機会構築と利用のためにリアルタイム仮想世界として広く利用されている。それは、COVID-19後のデジタル活動の次のフェーズも準備する、すなわちデジタルソーシャルエクスペリアンスの登場である。ブロックチェーン技術を利用するメタバースプラットフォームでは、ユーザは、BitcoinやEthereumなどの仮想通貨、また非代替性トークン(NFTs)を使用して自律型デジタル資産や仮想領域を作り、所有し、取引できる。予測期間に、デジタル資産取引向け、ブロックチェーンベースのメタバースネットワークプラットフォームの需要増が、市場収益の著しい成長を後押しすると予測されている。メタバースビジネスの将来の拡大を促進する大きな要因の一つはゲーミング産業の立上りである。
最近の展開
・2022年1月、Sandboxは、Warner Music Group (WMG)との提携を発表した。Sandboxメタバースに初の音楽テーマの世界を立ち上げるためである。WMGは、このアライアンスで、メタバースとNFT分野に最初の一歩を踏み出す。
・2021年11月。Tencentは、Asian Institute of Digital Financeとの提携を発表した。両社は、教育、研究、エンタプライズ領域で協力して、アジアのフィンテック(finance+technology)産業をサポートする。
(詳細は、https://www.grandviewresearch.com)