December, 3, 2021, Premstaetten--ams OSRAMは、新たに産業用アプリケーション向けのコンポーネントを追加し、包括的なLiDARレーザのポートフォリオを拡大する。
LiDAR(Light Detection and Ranging)は、自動運転の中核的な技術の1つ。しかし、自動車産業以外の分野でも、周囲の環境を3次元的に検出する技術の需要は数多くある。LiDARシステム用の赤外パルスレーザの開発と製造のリーダー、ams OSRAMは、産業オートメーション、測量、視認性が低い場所での交通監視などのアプリケーションにも最適な、SPL TL90AT03の発売を発表した。
ams OSRAMのLiDARマーケティングマネージャー、Matthias Hoenigは、「赤外線レーザの開発における長年の経験と、LiDAR分野をリードする企業との緊密な協力関係により、当社は市場において独自の地位を築いてきた。どのLiDARアプリケーションを使用しても、赤外線レーザシステムの機能は常に酷似している。光が物体に当たると、物体によって反射され、ディテクタに記録される。光が物体に到達し、ディテクタに戻ってくるまでの時間から、物体の距離や構造を判定することができる」と説明している。
ams OSRAMのSPL TL90AT03は、5~100nsの短レーザパルス向けに特別に開発された。このレーザは、20Aの順方向電流で110µmの開口部から65Wの光出力を達成しており、これは約34%という優れた効率に相当する。このデバイスは、実績のある非常に堅牢なTO56 MetalCanパッケージに収められている。また、この赤外線コンポーネントは、LiDARアプリケーション向けに確立された波長905nmの光を照射するが、コンパクトなサイズを生かし、その他のさまざまな用途での活用が期待されている。
このレーザのもう1つの利点は、発光幅(部品から光が出る範囲)が特に狭いことである。これにより、コンパクトな光学系を使用することができ、システム全体のサイズを縮小することが可能。さらに、このレーザはSPL UL90AT03として、異なるピンアサインの製品も同時にリリースされている。
(詳細は、https://media.osram.info)