November, 29, 2021, Ulm--TRUMPF Photonic Componentsは、Battery Show Europeで、eモビリティ向けの新しいVCSELヒーティングソリューションを紹介する。
独自のVCSELハイパワー赤外システムは、リチウムバッテリ製造の2つの領域に利点をもたらす。一つは、例えばe自動車用、バッテリフォイル乾燥。VCSELヒーティングシステムは、赤外照射で機能する。これは、エネルギーロスなく、アプリケーションに熱を直接転送する。これにより、バッテリプロセスチェーンの効率が向上する。「eモビリティは、当社のVCSELヒーティングシステムの主要な戦略的成長ビジネスの一つをターゲットにしている。また、より効率的な製造を可能にすることで、当社のソリューションでモビリティの未来に貢献することを喜んでいる」と同社VP、マーケティング&販売、Ralph Guddeはコメントしている。
レーザベースVCSELアレイは、直接的光IRヒーティングで迅速に機能し、規定された仕方で大面積を加熱する。VCSELヒーティングシステムは、標準オブンと比較すると必要なエネルギーは少なく、製造システムの大幅な設置面積削減となる。電極フォイルの活性材料は、効率よく乾燥され、溶剤含有量を可能な限り低くする。
セルの長寿命化
VCSELヒーティングシステムは、バッテリセルの寿命も延ばす。シーリングプロセスを高精度にすることでフォイルの皺を回避するからである。これは、ホットバーによる溶接など、他の製法と比べて、パウチセルの高品質、均質化につながる。さらにVCSELヒーティングシステムは、ホットバーに比べると3倍高速である。これは製造スピード増を可能にする。溶接の熱がパウチフォイル内部、溶接付近に適用されるからである。フォイルシームだけの加熱を保証するために、クランピングは、サファイアコンポーネントなしとなる。したがって、高品質溶接結果が達成される。フォイルプラスチックがすでに固化されたときにクランピングを開けることができるからである。これは、他のプロセスとの比較で、溶接シームの欠陥を回避する。他のプロセスでは、プラスチックがまだ液体状態の時にクランピングを開かなければならない。「標準システムの次に当社は、カスタマイズソリューションも開発する。当社、アーヒェン、Customer Application Centerには、テストを実施し、適切なソリューションを顧客と共に評価するインフラストラクチャがある」とGuddeは話している。
(詳細は、https://www.trumpf.com)