November, 24, 2021, Madrid--IMDEA Networks Instituteの研究チームは、バッテリーなしで通信するIoTデバイスを発表した。これは、可視光によりエネルギーを収集し、データを受信する。
マドリッド、IMDEA Networks Instituteの研究准教授、Domenico Giustinianoをリーダーとする研究チームは、持続可能ワイヤレスの実現における重要な前進を紹介した。これは、2つの既存技術、Wi-FiとRF後方散乱を融合されることでバッテリーなしのデバイスを実現する新たなステップを示している。潜在的なアプリケーションに含まれるのは、スマートホーム、スマートシティ、スマート農業。
2025年までに、640億を超えるIoTデバイスが導入されると予測されている。これらのバッテリの化学成分は地球に途方もない環境的影響を及ぼす恐れがある。通信性能やIoTサービスに影響を与えることなくバッテリを除去するソリューションを見つけることが急務である。
IMDEA研究者は、LEDsや他の光源で供給されるエネルギーで動作するIoTデバイスを提案している。データは、これらの光源で変調して供給されるLi-Fiコンセプト。またIoTデバイスは、環境にすでに存在するRF信号を反射、変調することでデータを返す、パッシブで低エネルギー伝送技術、RF後方散乱である。
「われわれの研究は、以前には実現不可能だった通信の光インフラストラクチャを改良することで、長距離、バッテリーなしIoTアプリケーションに扉を開く。それは3年の研究成果である。開始した時、Li-Fi技術とRF後方散乱は独立した技術と見なされていた。われわれはLi-FiがRF後方散乱の限界を解決し、Li-Fiは、新しい領域、バッテリーなしの通信に適用できることを示した」とDr Giustinianoは説明している。IMDEA Networksチームは、Dr. Ambuj Varshney (Uppsala University, 間もなくシンガポール国立大学( National University of Singapore)の准教授に就任)と協働した。
「エネルギー収集に太陽電池が広く使用されている。この研究では、われわれは一歩先へ進み、.太陽電池は、効率的に、同時に電力源と通信レシーバの両方として利用できることを実証している。われわれのソリューションは、IoTデバイスに必要とされる取得されたエネルギーと望ましいデータ量の間のトレードオフを解決するので、われわれのシステムはバッテリを使うことなく動作する」とIMDEA Networksのポスドク研究者、論文の著者の一人、Borja Genovés Guzmánは説明している。
研究(PassiveLiFi: Rethinking LiFi for Low-Power and Long Range RF Backscatter)は、電力が制約されているIoTデバイスが、消費電力に影響を与えることなく、長距離伝送を達成できることを実証しており、国際会議ACM MobiCom 2021で発表される。
(詳細は、https://networks.imdea.org)