October, 26, 2021, Portland--Allied Market Researchのレポート「拡張および仮想現実(AR/VR)市場、組織規模、アプリケーション、業種、地域、2021-2030年のグローバル機械分析と産業予測」によると、AR/VR市場は、2020年に148億4000万ドル、予測期間にCAGR 40.7%成長で、2030年までに4547億3000万ドルに達する見込みである。
モバイルゲーミング産業の成長とインターネット接続の増加が、世界のAR/VR市場成長の主要原動力。しかし、効果的なユーザエクスペアレンスデザインの欠如、未開発経済におけるAR/VRソリューションの緩慢な普及が、市場成長を阻害する主因。逆に、技術進歩と様々な業種におけるアプリケーション領域の拡大が、市場の成長に利益の出る機会をもたらすと見られている。
2020年、組織規模では、大企業がAR/VR市場で最高成長だった。また、その優位性は、今後数年は続くと見られている。これは、自動車、製造、建設、採掘産業、航空機、ヘルスケア、教育、法執行機関、不動産産業でAR/VRアプリケーションが増加しているためである。とは言え、SMEs分野は最高成長が予測されている。現場スタッフの訓練費用削減、迅速な修理、顧客満足の拡大などAR/VR技術の利点のためである。
アプリケーションでは、2020年、AR/VR市場シェアはコンシューマセグメントが優勢だった。これは、今後数年は続くと見られている。しかし、エンタプライズセグメントは、最高成長が予測されている。ゲーミングや他のコンシューマエンタテーメントサブセクタは別にして、エンタプライズ数の増加、広範な仕事関連アプリケーションでAR/VR技術の採用とテストが進んでいるからである。
2030年の現在の推定は、COVID-19推定よりも高い。COVID-19パンデミックは、市場の成長率を大幅に促進した。リモートワークにシフトするビジネス数の増加によりVR/AR技術採用にシフトしたためである。例えば、HTCは、オンラインで2021年の開発者会議開催を発表。また、それはVRにより実行される予定である。
調査の要点
・組織規模では、2020年大企業がAR/VR市場の大きさで優勢だった。しかし、SMEsセグメントは、予測期間に著しい成長が見込まれている。
・アプリケーションでは、2020年、コンシューマが最高収益を生み出した。エンタプライズセグメントが予測期間に大きく成長すると見られている。
・地域的には、AR/VR産業は北米地域により支配されている。しかし、APACが今後数年で著しく成長すると予測されている。