September, 22, 2021, Newport Beach--タワーセミコンダクターは、先進運転支援システム(ADAS)や究極の自動運転車向けに設計されたLiDAR IC技術の画期的開発を発表した。
この新しく革新的なICは、SungWon Chung氏が率いる南カリフォルニア大学電子コンピュータ工学の研究者が設計、業界トップクラスのタワーセミコンダクターのオープンファンドリシリコンフォトニクスプラットフォームを用いて製造された。シリコンチップ上に数百の小型光学アンテナからなる光フェーズドアレイアンテナと振幅、位相変調器を備え、可動部品を必要とせずに周囲環境の正確な3Dイメージングが可能になる。さらに、視野、解像度、スキャンパターン、スキャン速度はすべてプログラム可能で、このシステムを備えた車は、現実の様々なケースにより的確に対応できるようになる。
タワーセミコンダクターのPH18 シリコンフォトニクスプラットフォームは、非常に多くの光学素子を提供する。例えば、データセンタや光通信インフラ市場のニーズに応える超高帯域幅変調器、光検出器など。また、このプラットフォームは、高精度LiDARアプリケーションに必要な高性能素子、例えばより大きな光パワーを処理できる低損失シリコン窒化膜導波路などを提供。
人の目に優しい1550nmの波長で動作するLiDAR ICは、連続波周波数変調(FMCW)を用いているため、混雑した走行環境における環境の明るさや他のLiDARからの干渉に対する耐性を高める。
タワーセミコンダクターRF&HPA技術開発ダイレクター、Dr. Ed Preislerは「この技術は安全な自動運転車やロボットを実現するための一歩となる。タワーは、この科学研究でのブレークスルーを通してのみ、明日のエンジニアリングソリューションを獲得できると考えている」とコメントしている。
この研究は、2021年のIEEE International Solid-State Circuits Conference Digest of TechnicalPapersに掲載された。
USCでのこの研究は、タワーセミコンダクターとの相互研究に加えて、豊田中央研究所(TCRDL)、Samsung Advanced Institute of Technology(SAIT)およびUSC Pratt and Whitney Institute for Collaborative Engineering(USCのPWICE)によって一部支援を受けている。
(詳細は、https://towersemi.com/)