August, 26, 2021, 大阪--大阪大学産業科学研究所の加来友美 特任研究員(研究当時)、永井健治教授らの研究グループは、バクテリア由来の発光タンパク質(Lux)を蛍光タンパク質と融合することで、従来のLuxよりも10倍明るくすることに成功した。
従来のバクテリア発光タンパク質(Lux)を利用したイメージングは暗く、これまでに報告された高光度化した改良型のLuxでも10分間の露光時間を必要とし、分間隔以下で起こる生命現象の変化を捉えることができなかった。
今回、永井教授らの研究グループは、黄色蛍光タンパク質Venusに円順列変異を導入してLuxと融合することによりバクテリアで10倍の発光強度の増強に成功した。加えて、自発光植物では7倍、自発光動物細胞では3.5倍の高光度化が確認できた。これにより、改変前のLuxで捉えることが出来なかった、分間隔以下の生命現象変化を可視化できることが期待される。
研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」に、7月22日(木)に公開された。
(詳細は、https://resou.osaka-u.ac.jp)