テレコム/データコム市場トレンドと推進力レポート

July, 11, 2014, Campbell--Infonetics Researchは、世界および地域の市場トレンドと条件を分析した「世界のテレコムとデータコム市場のトレンドとドライバ」レポートを発表した。
　「アメリカでは低迷が予想されるが、それは息抜き程度だ。今年は、ヨーロッパがテレコムOPEXの原動力になる」と主席アナリスト、Stéphane Téral氏は分析している。「世界のキャリアCAPEXは4％増になると予測している。EMEAが成長エンジンになる。ただしヨーロッパでは、売上低下が低い1桁台で推移することは変わらない。何年も前からネットワークのアップグレードを待ち続けて来たのでヨーロッパの大手5社(ドイツテレコム、オレンジ、テレコムイタリア、テレフォニカ、ボーダフォン)は、思い切って実行に移すことを決めた」。
　また、ディレクティングアナリスト、Matthias Machowinski氏は、「成熟経済圏の経済拡大、ヨーロッパの失業率低下が、今年は、エンタプライズ通信とデータコム投資の成長を力強く後押ししている。ネットワーク基盤部門が成長投資の大部分を占め、次にセキュリティが来る。通信セグメントは、まだ厳しい年が続く。これは、企業が導入戦略を前進させるための評価を行うからだ」と指摘している。
テレコムとデータコム市場トレンド
・IMFは、2014年の世界経済の拡大を3.6％と予測(2013年は、0.06％)。UKとドイツは回復、日本、ロシア、ブラジル、南アフリカは成長低迷であり、これらの中間をとった。
・モバイルサービス売上が依然として世界のテレコム/データコムの主要成長エンジン、これはモバイルブロードバンドが相変わらず伸びているため。
・パイププロバイダの役割に転落するのを避けるためにサービスプロバイダの中には新しいアーキテクチャオプションを導入したり評価したりしているところが多い。キャッシング/コンテンツデリバリネットワーク、分散BRAS/BNG(ブロードバンドリモートアクセスサーバ)、次世代中央局、分散ミニデータセンタ、ビデオオプティマイゼーションなど。
・SDNsとNFVがほぼすべてのサービスプロバイダの関心の的になっている。
・ビッグデータの管理は改善。オペレータは、加入者とネットワークインテリジェンスを活用してマーケティングとロイヤリティ戦略、解約防止、SDNとNFVを利用したネットワークの自動化/最適化をサポートしようとしている。
・クラウド、移動性、BYOD、仮想化が、エンタプライズネットワーキングと通信技術への投資を牽引する最上位トレンドで、北米が先行している。